◎久しぶりの明るいニュース
山中教授がiPS細胞でノーベル賞の受賞が決まりました。中国や韓国から追い上げを受けて、ちょっと自信を無くしかけていた日本だけに、久しぶりの明るいニュースでした。
新聞の見出しも、超特大で前向きに取り上げてくれました。研究内容については、ボクは全くの門外漢ですが、人工的に臓器が再生出来るのは、凄いことだと思います。
◎バイオが普通の技術に
新聞記者時代、医薬品業界を担当し、ちょうどその頃、バイオテクノロジーという言葉が出始めたときでした。日本で最初に成功した遺伝子組み替えでは、共同通信、日本経済新聞の記者と熾烈な特ダネ競争したことは、今も記憶に残っています。
でも、最近では遺伝子組み換え、バイオテクノロジーがハイテクというイメージではなくなって来ました。それは、もはやバイオテクノロジーそのものが、医学、産業界でもかなり浸透した証でもあるのです。
◎失敗のエピソード
iPSは、良く分かりませんが、将来の医学の道を大きく開くことになるのは、間違いなさそうです。ちょっと恐い気もしますがね。
山中教授は、それほど凄いことやってくれました。でも、そのエピソードを読むと大変参考になります。ずっと成功の道を歩まれたエリートではなく、医師として挫折を味わって来られた方でした。
◎手術が苦手のどんくさい人間
手術が苦手だったようで、他の人が10分でやるのを、山中教授は2時間もかかってしまっていたそうです。不器用、関西弁でいうと、どんくさい医者だったのです。将来を悩まれ、医者ではなく、研究開発の道へ進まれたのです。
このどんくさい、という言葉、ボクは大好きです。山中教授もどんくさかったから、ノーベル賞を受賞出来たのです。逆に手術が大変上手い人なら、今頃、臨床医となり今日の成功はなかったでしょう。
◎どくさい人が大成
中小企業も同じです。社長さんと話をしていると、器用な人よりどんくさい人が意外に多いことに気づきます。旋盤の動かし方が下手で、人より早く起きて練習しました、といった話をよく聞かされました。
また、東京で人気の寿司店店主の話を聞いたことがあります。仲間のなかでも一番どんくさくて、なかなか一人前に寿司が握れなかったそうです。でも、今では日本一の寿司職人と言われています。そう、どんくさい人が意外に大成功されているのです。
◎不器用・どんくさく頑張ろう
不器用、どんくさいからと言って、自信を無くす必要はありません。どんくさく頑張りましょう。
中小企業を明るくする!ビジネスサクセスジャーナル 日本一明るい経済新聞