京都の上村紙(TEL075・221・1001)は、呉服店の紙製品を主力に扱い、今年で創業100年を迎えた。その一方、「京都楽紙舘」を発足、一般消費者向けの多彩な紙製品を販売、地元や観光客の人気スポットになっている。
呉服店、和菓子店、雑貨屋さんが取り扱う包装材料など、各種の紙製品を手がける。なかでも、京都の会社らしく、呉服店向けの多彩な紙製品を手がけて来た。
「着物を収納する“たとう紙”をはじめ、呉服店さんがお客様を招待されるイベントの案内状、チラシ、手さげ袋、紙箱など呉服店の紙製品はすべてそろいます」と、上村哲弘常務。巡拝軸製造・経師仕事まで手がける。
こうした長年の紙製品のノウハウを活かし、最近、力を入れているのが、日本の紙文化をアピールする一般消費者向け小売店「京都楽紙舘」だ。
平成元年に京都文化博物館内に1号店。さらに、京都市中京区蛸薬師通の本社隣接地に5階建ての京都楽紙舘をオープンした。1階には、源氏物語絵巻の風景を取り入れたハガキ・一筆箋や和紙製ファイルなど多彩な紙雑貨が並べられている。
2−3階には、クラフト紙、和紙など約3000種類の専門的な紙製品が置かれている。店内には、紙梳きの体験コーナー、紙を使ったクラフト教室なども開かれている。
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