竹原編集長の明るいコラム

水が豊富なところでも、なぜ水が売れるか (Free)

2012年11月 3日

◎四国の西条市訪問

 ときどき講演で、地方へ出向くことがあります。日帰りの講演がほとんどです。先日も四国の西条市へ行って来ました。

 大阪から2時間半はかかります。新幹線と在来線に揺られて、西条市に着きました。良い街です。駅前には噴水があり、水が湧いています。

◎コンビニで飲料水売れる

 迎えに来ていただいた市の関係者さんは、「お水が良いのです。あちこちで、噴出しています。美味しい水が飲めますよ」と、自慢されます。「それならコンビニでは、ミネラルウォーターあまり売れませんな」と突っ込みました。

 そうしたら、「ところが、こんな美味しい水があるのに、水を買う人がいるんですね」と、嘆かれます。ペットボトルに、地元の美味しい水を入れて、飲めばいいのに、わざわざ買う人がいる。実は、これも消費者の心理なのでしょうね。

◎街を元気にするには

 何か、コンビニでミネラルウォーターを購入すると、カッコイイ感じ、するのかも知れません。消費者の気持ちをしっかりとつかむと、水があふれ出ている場所でも、ミネラルウォーターが売れるのです。

ボクが西条市に出かけたのは、街にはあまり元気がないので、街を元気にする話をして欲しいと言われたからです。

◎大事なのは、消費者の気持ち

 確かに、水はあちこちから噴出していますが、人通りはまばらで、商店街もシャッターを降ろしているところが多いです。商業施設などを中心にした再開発計画が持ち上がっており、市では大きな期待をかけておられるようです。

 そこで、大事なのが消費者の気持ちです。消費者が西条市に行きたくなる、何かが必要なのです。噴出す水だけでは、お客様はなかなかやってこないでしょう。

◎メディアでアピールを

 その水を使って、どうアピールするかです。聞くところによると、新鮮な魚から野菜まで、美味しいものがいっぱい獲れる、食材の宝庫だそうです。

 しかし、京都の京野菜、丹波の黒豆のような、強力なブランドにはなっていません。もっと、メディアを活用して西条市を全国へアピールする必要があると思います。

◎オシャレなレストランを

 良い食材を全国へ出荷するだけでなく、地元で消費すべき。地産地消の取り組みです。地元の食材を活用したオシャレなレストランをたくさんつくりましょう。

 店を出したがっている料理人は、全国にたくさんおられます。有名料理学校に通う生徒さん、有名シェフの弟子もたくさんいます。そのなかには、地元出身の人もおられるでしょう。

 こういう人たちに、場所を格安で提供して、西条市でレストランを経営してもらえば良いのです。美味しいものを求めている人はたくさんいます。少し遠方からでも来られます。まして、水も美味しいですからね。

◎有名ブランドの商業施設は要らない

 地元の良いところを探し出して、よそとは違うことやれば、街は活性化すると思います。有名ブランドばかりの都市型再開発は、もう要りません。

水がいっぱいあるところでもミネラルウォーターを買う消費者がいる。その心理を読み取ることが、街の活性化につながると思います。


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