◎家電メーカーどこかヘン
日本の家電メーカーがおかしくなって来ました。シャープとパナソニック合わせて1兆2150億円という膨大な赤字にはビックリ仰天。家電メーカーの経営がおかしくなってきた?ということだけではありません。
そうではなく、最近、家電メーカーが発表する新商品もおかしい、ヘンな感じがします。これは、ボクだけかも知れませんが…。
例えば、空気をキレイにするテレビ、洗濯機の下から暖冷房の空気が出るものも売り出されています。2つの機能をあわせた商品ですが、笑えます。本気とは思えません。
◎スマート家電って?
テレビ、新聞、電車の中の宣伝でスマートという言葉が目立ちます。なんでも、かんでもスマート付ければ売れると思っているわけではないでしょうが、ちょっとやり過ぎです。
とくに、“スマート家電”を掲げる大手家電メーカーのその戦略。消費者の欲しいものから、ドンドン離れていっているようでなりません。
電子レンジや冷蔵庫にスマートフォンをかざして、料理をしたり、節電を確認するなんて、そんなことホンマに消費者望んでいるのでしょうか。
◎使いこなせない新商品
さらに、スマートフォンでしゃべると、録画できるビデオなどなど。スマートフォンで、こんな機能を設定しようとすること自体が大変だと思います。
これをスマートフォンでやる意味が、どれだけあるのでしょうか。スマート、かっこよくということでしょうが、そんなかっこよく、できるものではありません。
テレビの宣伝では、スマートフォンでいろんなことをやっていますが、ボクのような高年齢層の人は、ほとんどやれていないと思います。そんな使いこなせていないスマートフォンを、新商品の最大のアピールポイントにしようとしているわけですから、どこかヘンです。
◎新商品は見つけるもの
家電メーカーの新商品の企画、開発力、本当に大丈夫ですかね。心配でなりません。韓国企業の冷蔵庫にカギ、携帯電話にイスラム教のメッカを示す方位計。これで、アジアや中東でシェアを拡大しているのです。スマートではありませんよ。どっちかいうと、ベタです。
「新商品は開発しようと思ったらだめですよ。新商品は見つけるものですから」と、ヒット商品を開発するある社長さんはおっしゃいます。開発ではなく、見つけるものなのです。中小企業の経営者さんは、消費者がホンマに欲しがっているものをしっかり見つけましょう。
中小企業を明るくする!ビジネスサクセスジャーナル 日本一明るい経済新聞