◎ゴミの収集運搬会社を取材
ちょっとしたことで、会社のイメージが変わり、売り上げアップにつながることも少なくありません。ボクは中小企業の社長さんにいつも言っているのは、難しいことではなく、ちょっとした工夫で会社が元気になるということです。
先日取材しました会社さんでも、ちょっとした工夫を始められました。この会社さんでは、ゴミの収集運搬業をされています。パッカー車で家庭用のゴミやお店などの業務用のゴミを収集されています。
◎女性社長がイメージアップ
静脈産業の会社であり、どちらかというとあまり良いイメージを持たれていません。「スーパーや学校へゴミ収集に行っても、目立たないようにゴミを集めて帰るようにしています」と、女性の社長さんです。
こちらの業界は、やはり男性社会であり、女性の社長さんはまだまだ少ないです。お父さんの跡を継がれた若い女性社長さんです。「私も“おばちゃん”になるまでに、業界のイメージアップになることをやりたい」と、若さも武器にしながらあれこれ熱い想いをもっておられます。
◎パッカー車をラッピング
そこで、イメージアップ作戦として今回始められたのが、パッカー車のまるごとラッピングでした。最近は、電車の車両などをラッピングして動く広告にされるケースが目立っています。
このラッピングをパッカー車に活用されたのです。「電車に比べてパッカーの後部は少し複雑ですから、やりにくかったそうです。でもキレイにラッピングできました」と。
◎カワイイ!お客様から好評
ボクもその第一号のラッピングのパッカー車を見せてもらいました。緑いっぱいの丘に虹がかかり、風車も回っています。絵本に出てきそうな可愛いデザインです。さすが、女性社長さんが選ばれたデザインです。
「いやー、可愛らしいパッカーに変身ですね。反響も良いのでは」とお聞きしました。そうしたらこのパッカー車の運転手さんは、「そうなんです。街を走っていたら、お客様からキレイな車やねと声を掛けてもらえるようになりました」と、喜んでおられます。
◎値段は変わらない
コストが気になるので、ついつい「これ、どのくらいかかりました」とお聞きしました。そうしたら、「塗装するのと値段は変わりませんよ。会社のイメージアップになるから、これからも増やしたい」とおっしゃいます。
確かにそうですね。ボクも朝早く街を走り回るパッカー車を見かけますが、ゴミを集めるという機能だけで、街を楽しませるという発想に欠けているように思えます。街中のパッカー車がオシャレに変身すれば街も明るくなるでしょう。
◎女性だけのパッカー車
さらに、この女性社長さんは、「女性スタッフだけのパッカー車をつくりたい」とも言われます。可愛い女の子が街のゴミを集めに回る。創造するだけでも、楽しいです。ちょっとの工夫でイメージアップすれば、世の中もっと明るくなりますよ。
中小企業を明るくする!ビジネスサクセスジャーナル 日本一明るい経済新聞