◎キレイな事務所
取材に行くと、いろんなものが見えて来ます。事務所を見るだけで、その会社の元気度が見えて来たりします。声の大きな事務所、あいさつができる事務所には元気があります。
事務所がキレイなことも大事です。東大阪のモノづくりでは、モノをつくることばかりに気を使って、事務所は案外汚いところが少なくありません。それでは、お客様が来られたときも、印象が良くありません。大企業のように立派でなくても構いません。キレイな事務所にしないとね。
◎巨匠設計のオフィスビル
先日取材に訪れた事務所は、大変オシャレな事務所でした。社長室もガラス張りの明るい素敵な部屋でした。外壁はコンクリートの打ちっ放しです。うーん、これはなかなかのデザインオフィスです。
ついつい社長に、「こちらの事務所は、凄いオシャレですね」と、取材の前の雑談で言ってしまいました。そうしたら、「この事務所の設計は、安藤忠雄さんですわ」と、おっしゃいました。
◎ファッション性の照明器具
あの世界的な建築家の安藤忠雄さんの設計でした。中小企業さんの事務所で安藤忠雄さんの設計は珍しいと思います。大企業の本社ビル、有名商業施設では時々見かけますが、びっくりです。
「どうして安藤忠雄さんに設計できたのですか?」と、お聞きしました。「親父が親しかったそうです。照明器具をつくっていますからね」と、おっしゃいます。そうなんです。こちらの会社は、照明器具、それもファッション性高いものが多く、建築家などクリエイティブな方との交流が多いのです。
◎キレイなコンクリート
ということで、安藤忠雄さん設計のオフィスビルの作品を見ることができました。ビルの中に、中庭がある独特のデザイン。コンクリート打ちっ放しの色もキレイです。
安藤忠雄さんの作品。ボクは少し詳しいです。というのも、ボクは毎日出勤途中で、安藤忠雄さんの出世作「住吉の長屋」の前を通っているからです。かなり古い建物ですが、コンクリートはキレイです。
◎超有名デザイナーの試作品
ちょっと話を戻しましょう。オシャレな照明器具が玄関などにも、ショールーム代わりに置かれていました。社長の机のそばにも、ちょっと変わった照明器具がありました。
ついつい、「これって面白いデザインですね」とお聞きしました。そうしたら、「これは○○さんのデザインです」とおっしゃいました。誰でも知っている世界的なファッションデザイナーの作品でした。
◎機能だけでなくデザイン力
「今は名前を出さないで下さい。近く正式に発表されますから」と。この照明器具のデザイン、発売されると間違いなく話題を集めることになりそうです。
モノづくりは機能だけでなく、これからはデザイン力も大事です。こちらの会社、デザインの宝庫でした。
中小企業を明るくする!ビジネスサクセスジャーナル 日本一明るい経済新聞