◎リラックスムードの会場
新入社員の入社式が終わったと思ったら、今度は学生さんの就活が本格化してきました。先日も、ある大学の就活学生を対象にしたセミナーで、「企業はどんな人を求めているか」と言ったテーマでお話をしてきました。
いよいよこれから就活せなあかんと、学生さんは緊張しているのだろうと思っていたところ、意外にもリラックスしたムードでした。これはプラス発想で見た表現です。逆にマイナス発想で見ると、気合が入ってないということ。
◎2割が真剣
途中で遅れて入ってくる学生がいますし、それもなんの恥ずかしさもなく、堂々として入って来ます。まあ、これも物怖じしないという言い方もできますが、その場の空気が全く読めてないということです。
全体としては、2割が緊張感を持って真剣に、6割がまあよう分からんが、ちょっと聞いとこか。そして後の2割は、来たけどしんどいので、寝ておこうというものでした。
◎落ちたくても落ちない
こんな学生が、社会人になっていくのです。ホンマに日本は大丈夫かなと思ってしまいます。気を取り直して、この真剣な2割の学生さんに対して、ガンガンしゃべることにしました。
就活で「会社に落ちたくても落ちない、その方法とは」をしっかりと伝授しました。
◎辞めないかどうか
なぜ、うちの会社を選んだか、自分の特色は何か、趣味は何か。こんな当たり前の質問をする人事担当者は、もはやいません。いても、その答えの内容はほとんど合否の判断材料にはしていません。
人事担当者が求めているのは、「うちの会社に入っても、この子は辞めないだろうか?」という、その1点だけです。新入社員の離職率が、半端な数字ではありませんからね。
◎楽天、ユニクロ半端でない離職
楽天の離職率は5割と言われています。ユニクロも負けていません。3年で5割、5年で8割だそうです。この両社は辞める側よりも、辞めたくなる会社側にも大きな問題があるようです。世間ではこんな会社をブラック企業と言うそうです。
まあ、いずれにしろ会社では、少し厳しい仕事でも頑張ってついてきてくれそうな人が欲しいのです。ということは、この人材は会社を辞めそうにないと思わせることをアピールすれはOKなのです。
◎ランチで記憶はパー
実際にお話した具体的なことは省略しますが、要は相手のニーズを探って、そこにどう合わせていくかです。こんな話をしていても、メモを取ってくれる学生さんは数えるほど。大半はボーと聞いています。お昼のランチを食べた時点で、ほとんど記憶にないと思いますよ。
◎表情は全てを語る
企業の人事担当者さんにとっては、今の学生は選びやすいのではないでしょうか。なぜって??表情を見ただけで“やる気”が見えて来ますからね。
現実の大学は、「明るい未来に就職希望だわ、日本の未来は」とLOVEマシーンのような世界とは程遠いようです。
中小企業を明るくする!ビジネスサクセスジャーナル 日本一明るい経済新聞