◎金型工場を取材
先日、金型工場を取材しました。待ち構えていただいたのは、こちらの会社の経営者さんと、そばに2人の方がおられました。
最初は、社員さんかなと思っていました。が、名刺交換したらオシャレな名刺を出されました。女性社長さんとパートナーの方で、デザイン会社の経営者さんでした。
◎デザイン会社と一緒に
金型の取材に入る前に、気になるお2人の存在をお聞きしました。そうしたら、「当社の会社案内パンフレットを作ってもらったのがきっかけで、仕事をしているのです」と話されます。
ガチガチのモノづくりとデザイン会社さん。どんな仕事をされているか?どんどん興味がわいて来ます。まずは、きっかけからお話をお聞きしました。
◎オシャレな会社案内兼ポスター
「家業の仕事をやるまでは、リゾートホテルを全国展開する会社で営業をやっていました。戻ってきて会社案内を見たら、白黒の全く味気の無いもの。これはアカンと思って、会社案内をつくってもらったのがきっかけです」と。
その会社案内は、結構ユニークなものでした。ポスターにもなる会社案内で、ポスターにはこちらのナイジェリア人の社員さんが大きく映っています。オシャレなポスターでした。
◎工場のブランディングビジネス
このほか、経営者さんをキャラクター化して、動画も作成されました。一般の人には馴染みのない金型のつくり方を分かりやすく説明しています。
こうした金型工場のブランディングが評判を呼び、注文が増えるなど実際の効果につながったのです。そこで、こちらの経営者さんはデザイン会社といっしょになって、工場のブランディングビジネスに乗り出されました。
◎技術重視の日本のモノづくり
これは、なかなか凄いと思います。一般消費者向けの商品をつくっている会社では、ブランディングの大切さが理解されていますが、工場となるとまだまだです。
モノづくりの人は、性能の良い製品をつくれば良いという技術重視の姿勢です。まして、デザインに対してはほとんどこだわっておられません。
◎デザインに活路
でも、現実は中国や韓国が日本のモノづくり立国を脅かさすようになっています。今までのように、技術だけの差別化では、だんだん厳しい状況に追い込まれているのです。
ボクは、以前から技術だけでなく大事なのは、デザインであり、全体のイメージをつくるブランディングだと思っていました。それが、実際にこちらで、モノづくりとデザイン会社が組んで、工場のブランディングをされていたのです。
◎技術力にデザイン力をプラス
金型工場の取材より、こちらの別会社の話で盛り上がりました。ついつい、「こんなんやりはったら、もっとおもろいのと違います」と、いろんなアイデアをお話しました。
技術力にデザイン力をプラスすれば、日本のモノづくりはまだまだ世界で通用することになります。日本のモノづくりのためにも、ぜひ、工場ブランディングビジネスを成功させてもらいたいと思いました。
中小企業を明るくする!ビジネスサクセスジャーナル 日本一明るい経済新聞