◎人間が犬を噛む
何が記事になるか。これはなかなか難しいテーマです。ボクが編集長をしています日本一明るい経済新聞は、中小企業経営者さんの明るい取り組みです。明るいこと、やっている会社を取り上げます。
ニュース性というより内容が勝負です。取材先の経営者さんからはよく、「どうすれば、うちのことメディアで取り上げてもらえますかね」と、聞かれます。その時のたとえ話が、「犬が人間を噛んでも記事になりませんが、人間が犬を噛んだらニュースです」ということ。
◎ニュース価値違う明るい経済新聞
当たり前のことでは記事になりません。え!そんなことあるの、と思えるようなネタが、ニュースです。そして、“日本一”や“初めて”という言葉に、マスコミは敏感に反応します。日本一高いビル、80歳でエベレスト登頂は初めて、こんな出来事がニュースになるのです。
ボクのような小さい新聞社では、明るい会社にこだわっていますから、ニュースに対する価値観が、少し違っています。
◎大報道の上野パンダ
でも、大手メディアでどうしても気になるテーマがあります。それはパンダです。パンダのニュースだけは、納得行かないのです。先日、大手メディアで大きく報道された上野動物園のパンダ。妊娠したかもしれないという二ユースでした。
NHK、民放、全国紙でどれも大きく扱っていました。妊娠したのではありません、したかも知れんというたったそれだけの発表で、そこまで取り上げるか。まさに、パンダだけ特別。異常な過激な報道合戦です。
◎いまさら懐妊が…
日本人のパンダに対する異常な人気?と思っている方も多いでしょう。でも、そうではありません。和歌山の白浜にあるワールドサファリには、たくさんパンダがいますし、赤ちゃんもいっぱい生まれています。
白浜のパンダが妊娠しても、絶対に全国ニュースにはなりません。“日本一”や“初めて”の言葉が使えない、普通の出来事だからです。これが、正当なニュース感覚です。
◎関西人の違和感
ところが、上野動物園のパンダとなると、大げさに言えば何をしても全国ニュースになってしまいます。上野のパンダと白浜のパンダ。どこか違うのでしょうか。ほとんど同じ。どっちかいうと、白浜のパンダの方がキレイでカワイイです。
上野のパンダになると、日本人とくに東京のメディアの価値観がおかしくなってしまうのです。東京の人は違和感ないと思いますが、白浜のパンダを見慣れている関西の人にすると、ものすごい違和感です。
◎ズレる世界との価値観
こんなところに、世界から見ると日本人の違和感があるのかも。世界の価値観をしっかり見て、パンダご懐妊だけでなく、もっと大事なことを主張しましょう。
中小企業を明るくする!ビジネスサクセスジャーナル 日本一明るい経済新聞