◎空前の健康ブーム
テレビを見ても、新聞を読んでいても、健康関連の記事や広告情報が溢れています。これを、全部取り入れたら、多分一ヵ月で入院する事態になってしまうでしょう。もう、ここまで来ると笑えません。
ボクの取材でも、健康関連の話しが多いです。利益率の高い、儲かるビジネスですからね。折角お話をいただいたわけですから、否定はしません。が、記事の扱いはできるだけ地味にしています。
◎日本人と西洋人は違う
先日は、健康コンサルタントさんに取材しました。以前はフランス料理の料理人で、フランスにも修業に行かれていた方です。
でも、フランス料理が本当に日本人のカラダに良いか、疑問を持たれました。料理人を卒業され、食事を指導する健康コンサルタントになられたそうです。「日本人のカラダと西洋人のカラダは違います。同じものを食べるのは良いとは思えません」と。
◎知ってます水野南北?
確かにそうです。腸の長さなども全く違いますからね。「身土不二の考え方です。住んでいる所で採れた食物を食べるのが最も適しています」とおっしゃいます。日本人は、やはり日本食ということです。
でも、日本食と言っても今の懐石や京料理ではありません。穀物と野菜の素朴な食材です。そのコンサルタントさんが、ボクに「水野南北さんご存知ですか?」と質問されました。
◎観相学の権威
残念ながら、ボクは知りませんでした。「誰ですのん?」と聞き返しました。江戸時代の大阪阿波座の人でした。若い頃牢屋で、人相と人の運命に相関関係のあることを悟り、観相学に興味をもたれます。
有名なのが、髪結い床で3年、湯屋の三助3年、火葬場で3年間働いて、観相の研究をされます。その観相学は非常に良く当たり、「黙って座ればピタリと当たる」と言われたのが、この水野南北だったそうです。
◎金持ちベンチャーが病気
その水野南北の言葉に、「食は運命を左右する」というのがあります。「人は食事によって運命も変わってしまうのです」とおっしゃいます。「贅沢な美味しいものばかり食べていたら運命変わります」とおっしゃいます。
そういえば、以前知り合ったベンチャーさん。会社を数十億円で売却して、大金持ちになられ、最後は病気になられました。その後、500円のネクタイで人生を楽しんでおられます。
◎聞き流しの健康食品
日本人は、穀物と野菜を食べるのが一番良いそうです。それと、感謝の気持ち、“もったいない”の気持ちを持って食事をすることだそうです。
健康ブームも、ここまでしっかりと掘り下げて考えるべきです。「今ならもう1箱ついてきます」の健康食品は聞き流しておきましょう。
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