◆『まいど1号でがぜん注目!東大阪のモノづくり』
まいど1号が23日に打ち上げられ、東大阪が全国からえらい注目されています。でも、実際にかかわった中小企業さんは、みなさん持ち出し。これをビジネスに考えている会社はほとんどないと思います。
花火と同じ寄付行為でやっておられるのです。
東大阪(人口50万人)には約7000社の工場があり、その99・8%は、中小企業です。なかでも従業員4人以下が半数近くを占めています。地場産業(伸線、鋳物、金網、作業工具、ねじ、歯ブラシなど)、ベンチャー企業、独立企業、零細な下請け企業もある。多種多様な中小企業が密集しています。
ここは人工衛星と同じで夢を実現する場でもあったのです。地方から集団就職で東大阪へやってきた若者が、この地でがんばって社長になっているのです。その方たちは、東大阪で成功し、地元に“恩返しをしたい”という気持ちを持っておられるのです。人工衛星で、東大阪が有名になって、若い人がモノづくりに興味を持ち、東大阪にきてもらいたいのです。
オモロイ会社は大阪市生野区にあるマルヒロさんを紹介しました。社長の藤崎さんも鹿児島から大阪へ出てこられた人です。
スモークサーモン、いかそーめん、鯨製品など水産加工品を製造販売する。今年も前年比10%アップと不況どこ吹く風の元気企業。先日も平松大阪市長から納税をたくさん納めたことで表彰されています。
そのヒミツは、「安上がりの経営」「分かりやすい経営」「高配分」という藤崎社長が編み出した経営3原則にあります。「安上がり」とは、見栄をはらない、バクチ気のあるものには手を出さない、土下座商売・接待商売しないことです。
「分かりやすい」とは、事業部制を導入し、工場ごとの業績がひと目でわかるようにしている。ピラミッド経営ではなく、“円盤型経営”を目指しておられます。
「高配分」は、ガラス張りの経営で社員、役員の高収入を実現されています。
4つの工場の工場長はいずれも2000万円以上の高額所得者です。
汗水たらして仕事をする中小企業の社長さんが多い中、経営の仕組みをつくると、この不況期でも余裕のあるビジネスができるということです。
(2009年1月22日放送)
中小企業を明るくする!ビジネスサクセスジャーナル 日本一明るい経済新聞